学校便り (H24.12.21発行)

2学期終業式校長あいさつより(抜粋)
各学年の代表の3名の皆さんから、2学期を振り返っての話を聞いて、様々な中学校生活や大きな行事等の中で、まわりのみんなに支えられて成長している一中生のようすが大変よくわかりました。
また、発表してくれた三人とも、自分で課題を見つけ、それを克服する努力をすることによって更に大きく成長しているのがわかります。
私たちは、いろいろなことから学び成長していかなければなりません。
2学期の皆さんのようすを振り返ると、苦労したことや失敗の中から、大きな成長を遂げた人が大変多かったと思います。
ただ、皆さんにもっと頑張ってほしいことがあります。
それは、「自分自身にもっと厳しくあれ」ということです。
特に中学校3年間は大人になるための準備期間です。
非常に意味のある3年間であると思います。
なかなか想像できないかもしれませんが、10年後、20年後の自分を大切にするために、今の自分自身に厳しくあってほしいのです。
そのために毎日の勉強や部活動等に励み、自分自身を鍛え、立派な大人になる準備をしっかりして下さい。
自分のわがままや利己的な行動では、人間は成長しません。
30年前に、ある少年は15歳で留学を決意しました。
親をはじめ彼のまわりの人達は、「何をバカなことをいっているのだ」「うまくいくわけがないだろう」「何夢をみているんだ」と口々にいったそうです。
彼は1パーセントの可能性を信じ、たった一人でブラジルにサッカー留学を決意したのです。
皆さんも彼についてはよくわかると思いますが、今も現役のサッカー選手として活躍している三浦知良選手です。
皆さんは想像できますか。
言葉もわからない、文化や生活習慣、食生活すべて違う世界に入っていったのです。
そんな三浦選手も3年後に大きな挫折を経験したそうです。
すべてを捨てて、日本に戻ろうと何度も思ったそうです。
そんなある日、やる気をなくし練習もせず、公園を散歩していると、サッカーをしている少年達と会いました。
彼らは、形が楕円形になったような古いボールを使い、ぼろぼろのシャツをきた素足の少年達でした。
そんな少年達はみんな生き生きとし、素晴らしい笑顔で本当にサッカーを楽しんでいるのでした。
それを見た、三浦選手は、一体今まで自分は何の為にサッカーをしてきたのだろうと思ったそうです。
ブラジルで本当のサッカー選手になってやろうとそのとき再び思ったそうです。
そのときの気持ちが、三浦選手の今をつくる基礎になったのです。
なぜできたのか、それは三浦選手が自分にとても厳しい選手だからです。
自分をもっと厳しくすることから、今の日本の歴史を変える三浦知良選手が生まれたのです。
皆さんは多くの可能性を持っています。
もっと自分を厳しくきたえ、より高められる人間になってほしいと思います。
命を大事にし、安全な生活をしてください。
3学期、また元気に会いましょう。